ネットワークエディタでの新しいネットワークオブジェクトの挿入

注意:  

  • ネットワークオブジェクトを追加する際に、[Ctrl] キーを押す必要がないように指定できます (オブジェクト作成後の右クリックの挙動と操作)
  • 一部のネットワークオブジェクトの場合、ネットワークオブジェクトの属性を定義し、編集できるウィンドウがあります。すべてのネットワークオブジェクトには、このためのリストがあります。ネットワークエディタでのネットワークオブジェクトの定義のために、ウィンドウまたはリストを開くか、そのいずれも開かないかを選択できます (オブジェクト作成後の右クリックの挙動と操作)

ネットワークオブジェクトサイドバーで、目的のネットワークオブジェクトタイプを選択する必要があります。

ネットワークオブジェクトは、ネットワークエディタで多重的に配置できます。新しいネットワークオブジェクトを追加するときは、新しいネットワークオブジェクトの追加先のネットワークオブジェクトにマークが付くまで、多重構造になったネットワークオブジェクトを選択できます (重なり合ったネットワークオブジェクトからのネットワークオブジェクトの選択)

Vissim は、ネットワークオブジェクトを挿入するときにさまざまな属性を保存し、レイヤーや表示タイプなど、同じタイプのネットワークオブジェクトを次回挿入するときにその属性が適用されるようにします。

注意:  

  • ネットワークオブジェクトを作成するときは、ネットワークを広げすぎないように注意してください。 非常に大きなネットワークやネットワークオブジェクトは、シミュレーションを実行するためのメモリ不足を引き起こす可能性があります。
  • ネットワークオブジェクトは、背景地図の参照点から離れた場所に作成しないでください。ネットワークオブジェクトと参照点の距離が離れるほど、スケーリングエラーが発生しやすくなります。その結果、長さが正しく解釈されなくなります。

新しいネットワークオブジェクトを挿入するためのコマンド

ネットワークオブジェクトサイドバーでネットワークオブジェクトタイプを選択した場合、以下の機能を使ってネットワークエディターにネットワークオブジェクトを挿入することができます:

  • ネットワークエディターのショートカットメニュー経由、ネットワークオブジェクトタイプで、ネットワークオブジェクトの開始セク ションを挿入し、その後、1 つまたは複数の目的地セクションを挿入する必要が起きた場合、ショートカットメニューにそれぞれの機能が表示されます。
  • ユーザー設定に応じて、マウスの右ボタンか、通常はマウスの右ボタンと [Ctrl] キーを使用 (オブジェクト作成後の右クリックの挙動と操作)

利用可能な位置または他のネットワークオブジェクトへの新しいネットワークオブジェクトの挿入

ネットワークオブジェクトタイプに依存しないで、ネットワークオブジェクトを利用可能な位置に入力できます。それ以外の場合は、他のネットワークオブジェクトにネットワークオブジェクトを配置する必要があります。これについては、ネットワークオブジェクトの定義に応じて、それぞれのネットワークオブジェクトについて説明されています (ネットワークオブジェクト-概要)

  • たとえば、ネットワークエディタの利用可能な位置にリンクやエリアを入力できます。それにより、ネットワークオブジェクトをカットしたり、重ねたりできます。
  • 他のネットワークオブジェクトタイプのネットワークオブジェクトは、ネットワークオブジェクト上に配置する必要があります。たとえば、希望速度決定、減速エリア、優先ルール、感知器、駐車場、車両経路、車両インプット、車両旅行時間計測などをリンクに挿入できます。歩行者インプット、エリア計測のためのセクション、歩行者旅行時間計測などは、エリアに挿入します。逆向き駐車用のコネクターには、ネットワークオブジェクト、開始セクション、または目的地セクションを挿入できません。
  • 車両旅行時間計測と歩行者旅行時間計測の場合は、開始セクションと終了セクションを挿入します。
  • リンクには、優先ルール、車両経路、歩行者ルートの開始セクションを追加し、1つ以上の目的地セクションを追加することもできます。
  • 1つの開始セクションと複数の目的地セクションを持つネットワークオブジェクトの場合、後で開始セクションを再び選択して、追加の目的地セクションを挿入したり、移動したりできます。

ネットワークオブジェクトタイプによって異なる追加時の作業手順

ネットワークオブジェクトの追加を開始し、ネットワークオブジェクトをすべて追加し終えるまでの手順は、ネットワークオブジェクトタイプによって異なります。これらの手順については、ネットワークオブジェクトの定義に説明されています (ネットワークオブジェクト-概要)。次のような違いがあります。

マウスのドラッグによって長さを定義されるネットワークオブジェクトタイプ

これらのネットワークオブジェクトタイプには、次の項目が適用されます。

  • ►  マウスをドラッグして目的の長さに設定できたら、[Ctrl] キーとマウスの右ボタンから指を離します。
  • コネクターには、次の項目が適用されます。
  • ►  マウスをドラッグして目的地リンク上の目的の位置に達し、目的地リンクのエッジに旅行の方向を向いた矢印が表示されたら、[Ctrl] キーとマウスの右ボタンから指を離します (コネクターの定義)

注意:  

  • ネットワークオブジェクトを追加する際に、[Ctrl] キーを押す必要がないように指定できます (オブジェクト作成後の右クリックの挙動と操作)
  • 一部のネットワークオブジェクトの場合、ネットワークオブジェクトの属性を定義し、編集できるウィンドウがあります。すべてのネットワークオブジェクトには、このためのリストがあります。ネットワークエディタでのネットワークオブジェクトの定義のために、ウィンドウまたはリストを開くか、そのいずれも開かないかを選択できます (オブジェクト作成後の右クリックの挙動と操作)

マーカーの付いたネットワークオブジェクトタイプ

これらのネットワークオブジェクトタイプには、次の項目が適用されます。

  • ►  ネットワークオブジェクトを挿入したら、[Ctrl] キーとマウスの右ボタンから指を離します。

開始セクションと目的地セクションのあるネットワークオブジェクトタイプ

1.  マウスをドラッグして目的地セクションの目的の位置に達したら、マウスの右ボタンをクリックします。

2.  キーを放します。

1つの開始セクションと複数の目的地セクションのあるネットワークオブジェクトタイプ

これらのネットワークオブジェクトタイプには、次の項目が適用されます。

1.  ネットワークオブジェクトのすべての目的地セクションが挿入されるまで、次の2つの手順を繰り返します。

2.  マウスのポインターを目的の目的地セクションの位置に移動します。

3.  クリックします。

4.  ネットワークオブジェクトのすべての目的地セクションを挿入したら、ネットワークエディタの空のセクションをクリックします。

平面のネットワークオブジェクトタイプ

平面ネットワークオブジェクトは、長方形、円形、ポリゴンで追加できます(長方形としての構造エレメントの定義), (円としての構造エレメントの定義), (ポリゴンとしての構造エレメントの定義)

  • エリア
  • 障害物
  • 斜面と階段
  • セクション

これらのネットワークオブジェクトタイプには、次の項目が適用されます。

  • ►  長方形として挿入した場合: 希望のサイズに長方形を描いた後、ダブルクリックします。
  • ►  ポリゴンとして挿入した場合: 必要な数のポリゴンポイントを追加した後、ダブルクリックします。

背景画像のグラフィックファイル

背景が挿入され、選択されます。コーナーのドラッグポイントを使用して、サイズを変更できます(背景画像の挿入)

  • ►  ネットワークオブジェクトの作成を終了するには、ネットワークエディターで空のセクションをクリックします。

ノード

  • ►  目的の数のポリゴンポイントを追加したら、ダブルクリックします(ノードの定義).。

追加後の挙動

ユーザー設定とネットワークオブジェクトタイプによっては、ネットワークオブジェクトを追加した直後にウィンドウまたはリストを開くことができます。あるいは、どちらも開かない場合もあります (オブジェクト作成後の右クリックの挙動と操作).ウィンドウやリストでは、ネットワークオブジェクトのインプット属性を入力できます。

3Dモデルや3D交通信号を挿入すると、記号が挿入され、ウィンドウが開きます。ここで、使用するファイルを選択できます。

背景を挿入すると、ウィンドウが開きます。ここで、使用するグラフィックファイルを選択できます。

挿入後は、ネットワークオブジェクトが自動的に選択されます。これにより、そのオブジェクトをコピーしたり、正確に配置したりできます。

レベルへのネットワークオブジェクトの追加

一部のネットワークオブジェクトタイプのネットワークオブジェクトは、リンク、エリア、斜面と会談、障害物、背景画像、セクション、火災イベント、静的3Dモデル、3D交通信号などのレベル上に配置することができます。

ネットワークオブジェクトの作成時に、Vissim は、選択されたレベルの可視性に応じて、ネットワークオブジェクトを配置するレベルを選択します:

  • レベルが定義され、可視に設定されている場合、ネットワークオブジェクトは、現在のネットワークエディターで最小の番号を持つ可視レベルに作成されます。
  • すべてのレベルが非表示になっていたり、ネットワークエディタが開いていない場合は、ネットワークオブジェクトは最も小さな数字のレベルで生成されます。

ネットワークオブジェクトの属性内のネットワークオブジェクトに割り当てられているレベルを変更し、別のレベルを割り当てることができます。

コネクターの始まりまたは終わりでのネットワークオブジェクトの追加

ネットワークオブジェクトは、流出側コネクターの始まりと同じリンク座標上か、またはコネクターの終わりに正確に配置できます。この位置でリンクを変更する車両は、このネットワークオブジェクトを認識します。つまり、ちょうどコネクターの終了地点で終わる交錯エリアは、想定通りに機能します。

ネットワークオブジェクトの追加のキャンセル

ネットワークオブジェクトタイプに応じて、ネットワークオブジェクトの挿入をキャンセルできます。

  • ►  開始セクションの挿入をキャンセルするには、ネットワークエディタでマウスのポインターを空のセクションに移動し、マウスの右ボタンから指を離します。
  • ►  目的地セクションの挿入をキャンセルするには、ネットワークエディタでマウスのポインターを空のセクションに移動し、ダブルクリックします。
  • ►  属性が表示されたウィンドウが開く挿入をキャンセルするには、マウスのボタンから指を離して [Esc] キーを押します。
  • ►  構造要素の挿入をキャンセルする場合は、マウスのボタンから指を離して、[Esc] キーを押します。