シミュレーション中の車両へのカラーの動的な割り当て

シミュレーション中に、車両の現在運転状態に基づいて、車両にカラーを自動的に割り当てることができます。(車両の運転状態).それにより、シミュレーションにおける車両の動きのステータスに関する情報を得ることができます。

使用する3Dモデルに、専用カラーを使用したポリゴン以外も含まれている場合は、自動の動的なカラーの割り当て機能を3Dモードでも使用できます。

同時に、車両のパラメータに基づいたカラーを使用してリンクセグメントを表示することもできます (集約したパラメータに基づいたリンクへのカラーの割り当て)[Vehicles in network]-[ネットワークの車両] リストでは、車両ごとに運転状態を表示できます。

1.  シミュレーション中に、ネットワークエディタでCtrl + Eを押します。

グラフィックパラメータ [Color by driving state]‐[運転状態により色分け] が選択されます。車両には次のカラーが使用され、優先度が高い順にリスト表示されます。同時に複数の運転状態が車両にある場合、Vissimでは、優先レベルに応じてカラーが選択されます。これらのカラーは変更できません。

[Color]-[カラー]

[Motion state]-[動作状態]

[In queue]-[待ち行列内]:車両は交通渋滞で動けなくなっています。ネットワーク内に1つ以上の列カウンターを定義する必要があります。 (列カウンターのモデリング).

[Waiting for lane change]‐[車線変更待ち]:車両は同じ位置で6秒を越えて車線変更を待っています(緊急停止距離)(コネクターの属性)

[Ignores priority rule]‐[優先ルール無視]:車両は、膠着状態を解決するために優先ルールを無視します(優先ルールのモデリング)

[In priority rule deadlock situation]‐[優先ルールによる膠着状態]:車両が優先ルールに起因する膠着状態に巻き込まれています(優先ルールのモデリング)

[Wants to change lanes]‐[車線変更を希望]:車両ルートの追従には、車両がまだ開始していない車線変更が必要です。

[Changing lane]‐[車線変更]:車線変更中です。

[Has changed lane]‐[車線変更]:車線変更は6秒前に完了しました。

[Brakes for lane change]‐[車線変更のためのブレーキ]:車線変更のために、車両はブレーキをかけます。

[Brakes cooperatively]‐[協調しながらブレーキ]:隣接車線から自身の車線への車両の対向車線の車線変更操作のための協調ブレーキ(運転挙動のパラメータ [Lane change behavior]-[車線変更挙動] の変更).

[Loss of attention]‐[注意散漫]:ドライバーの一時的な注意力不足 (運転挙動のパラメータ [driver error]-[ドライバーエラー] の編集)

[Ignores signal]-[信号を無視]:直前の3秒間のシミュレーションにおいて、速度が速すぎて前もって停止できないため、赤信号または優先ルールによる封鎖セクションを通過することを決めた車両です。

[Brakes heavily]-[強めのブレーキ]:強めのブレーキ(< -3.0 m/s²)を実行している車両です。

[Brakes moderately]-[中程度のブレーキ]:中程度のブレーキ(-3.0 m/s²~-1.0 m/s²)を実行している車両です。

[Defalt]-[デフォルト]:その他のすべての状態(デフォルト)です。

[Reversing]‐[逆行]:車両がバックで駐車スペースを出ています。

[Ignores interaction vehicle]‐[相互作用車両を無視]:車両は、膠着状態を解決するために相互作用車両を無視しています(運転挙動のパラメータ [Following]-[交通流] 挙動の編集)。たとえば駐車スペースをバックで出ようとすると、このような状況になることがあります。

[In Platoon]‐[隊列内]:車両は隊列内の先頭または最後尾の車両になっています。

[Ignores parking blockage]‐[駐車阻害を無視]:他の車両が駐車の邪魔になっているため、車両が駐車しようとして60秒待っている場合、待機車両の運転状態は、[Ignores parking blockage]‐[駐車阻害を無視] に変化して引き続き駐車することになります(路肩での駐車および停車のモデリング)

2.  再度 [Ctrl + E]‐[Ctrl + E] を押すと、グラフィックパラメータ [Color by driving state]‐[運転状態により色分け] が無効になります。この車両には、シミュレーションデータに基づいたカラーが割り当てられなくなります。