車両の運転状態

シミュレーション実行中に、[Vehicles In Network]-[ネットワークの車両] リストで、ネットワーク内の各車両の運転状態を表示できます (リスト内のネットワークにおける車両の表示)

シミュレーション実行の間、関連カラーを選択して、運転状態を車両に動的に割り当てることができます(シミュレーション中の車両へのカラーの動的な割り当て)

[Motion state]-[動作状態]

[Notes]-[メモ]

[Default]-[デフォルト]

デフォルト状態:次の状態のいずれも当てはまらない場合。

[In queue]-[待ち行列内]

車両は交通渋滞で動けなくなっています。ネットワーク内に1つ以上の列カウンターを定義する必要があります (列カウンターのモデリング)

[In platoon]‐[隊列内]

車両は隊列の先行車両か後続車です (運転挙動パラメータの編集 自動運転)。車両が隊列に近づいている場合や、隊列に加わろうとしている場合は、まだ隊列の一部ではなく、隊列の運転状態になっていません。

[Waits for lane change]‐[車線変更待ち]

車両は同じ位置で6秒を越えて車線変更を待っています(緊急停止距離) (コネクターの属性)

[Ignores interaction vehicle]‐[相互作用車両を無視]

車両は相互作用車両を無視して、膠着状態を解消しようとしています (運転挙動のパラメータ [Following]-[交通流] 挙動の編集)。たとえば駐車スペースをバックで出ようとすると、このような状況になることがあります。

[Ignores parking blockage]‐[駐車阻害を無視]

車両は駐車を希望していますが、別の車両が駐車の邪魔になっているので、60秒間、待っています。車両の運転状態は、[Ignores parking blockage]‐[駐車阻害を無視] に変化し、車両は駐車できます。

[Ignores priority rules]‐[優先ルール無視]

車両は優先ルールを無視して膠着状態を解消します (優先ルールのモデリング)

[In priority rule deadlock]‐[優先ルール膠着]

車両は優先ルールが原因の膠着状態の一部になっています (優先ルールのモデリング)

[Wants to change lanes]‐[車線変更を希望]

車両ルートの追従のためには、まだ開始していませんが、車線変更が必要になります。

[Changing lane]‐[車線変更]

車両は車線を変更しています。

[Has changed lane]‐[車線変更]

この6秒間で車線を変更しました。

[Brakes for lane change]‐[車線変更のためブレーキ]

車線変更に必要であったために車両はブレーキをかけます。

[Brake cooperative]-[協調ブレーキ]

対向車線の車両の、隣接車線からこちらの車線への車線変更操作に合わせて協調ブレーキをかけます (運転挙動のパラメータ [Lane change behavior]-[車線変更挙動] の変更).

[Loss of attention]-[注意散漫]

ドライバーの一時的な注意不足 (運転挙動のパラメータ [Following]-[交通流] 挙動の編集)

[Ignores signal]-[赤信号無視]

車両は、シミュレーションのこの3秒間で、速度が速すぎて手前で停止できずに、赤信号または優先ルールでのブロックセクションを横切ることにしました。

[Brakes heavily]‐[急ブレーキ]

車両は急ブレーキをかけます(< -3.0 m/s²)。

[Brakes moderately]‐[穏やかなブレーキ]

車両は、穏やかにブレーキをかけます(-3.0 m/s²~-1.0 m/s²)。

[Reversing]‐[逆走行]

車両は、ターンポイントで待機し始め、駐車場にバックで入ります。車両の後端が駐車場に至るコネクターに達すると、運転状態は、[Standard]‐[標準] に変化します。

後退車両には、グロス値かネット値([Follow distance]‐[追従距離][Clearance]‐[クリアランス][Safety distance]‐[安全距離])を入力します:

  • [Gross]‐[グロス]:前端から前端まで
  • [Net]‐[ネット]:逆走車両の後端からその後ろの車両の前端まで。ネット値の場合、Vissimでは、逆走車両の長さが属性のグロス値から差し引かれます(後ろの車両の長さではない)。