歩行者の部分的経路決定の定義

最初の経路ポイントを部分的な歩行者ルートの始点として目的のエリアに追加します。決定モデル、歩行者クラスおよびルート選択方法といった属性を選択できます。この経路ポイントから、他のエリアまたは他の斜面を通る1つまたは複数の部分的な歩行者ルートを定義します。エリア内および斜面上のスプライン点を使用すると、ルートのコースをリアルにモデリングできます。複数の部分的な歩行者ルートが同じ経路ポイントから開始される場合、その目的を同じエリアに配置する必要があります。

注意:  

  • ネットワークオブジェクトを追加する際に、[Ctrl] キーを押す必要がないように指定できます (オブジェクト作成後の右クリックの挙動と操作)
  • 一部のネットワークオブジェクトの場合、ネットワークオブジェクトの属性を定義し、編集できるウィンドウがあります。すべてのネットワークオブジェクトには、このためのリストがあります。ネットワークエディタでのネットワークオブジェクトの定義のために、ウィンドウまたはリストを開くか、そのいずれも開かないかを選択できます (オブジェクト作成後の右クリックの挙動と操作)

1.  ネットワークオブジェクトサイドバーで、[Pedestrian Routes]-[歩行者ルート] をクリックします。

ボタンがハイライト表示されます。ネットワークオブジェクトタイプのバリエーションは、括弧内に表示され、ボタン が表示されます。

2.  [Pedestrian Routes]-[歩行者ルート] を再度クリックします。

リストボックスが開きます。

3.  次に、[Partial]-[部分] をクリックします。

4.  [Ctrl] キーを押したまま、ネットワークエディタ内で目的のエリアを右クリックします。

5.  キーを放します。

最初の経路ポイントには、デフォルトで赤色の円が挿入されます。この最初の経路ポイントに複数の歩行者ルートを挿入したい場合は、次の手順を実行してください。これにより、目的地と歩行者の部分的ルートを追加できます。

[Pedestrian Routing Decision (Partial)]-[歩行者ルート決定(部分的)] ウィンドウが開きます。

6.  必要な変更を加えます。

[Element]-[エレメント] [Description]-[説明]
[Decision]-[決定] 部分的経路決定の番号
[Start area]-[開始エリア] 部分的経路システムが定義されているエリアの名前。リストボックスで、開始エリアとして別のエリアを選択することができます。
[Destination area]-[目的地エリア] 部分的経路決定を挿入する前は空白です。挿入後、目的地エリアの名前が表示されます。
[Destination ramp]-[目的地の斜面] 部分的経路決定を挿入する前は空白です。 挿入後、目的地の斜面の名前が表示されます。
[Decision models]-[決定モデル]

選択オプション:

  • [Entering the area]-[エリアへの侵入]:この部分的経路決定関数は、歩行者がエリアに入るとすぐに適用されます。決定関連の基準が早く変化しそうな場合、たとえば、同じ数の歩行者ルートのルート選択を持つ [Static]-[静的] ルート選択方法を選択する場合などには、このオプションを選択します。
  • [Every time step]-[時間ステップごと]:部分的経路決定関数は、歩行者がそのエリア内に存在する各時間ステップに適用されます。決定関連の基準がほとんど、あるいはまったく変化しない場合、たとえば最も密度の低いエリアを探すために [Density]-[密度] のルート選択法を選択する場合などには、このオプションを選択します。
[Pedestrian classes]-[歩行者クラス]

選択オプション:

  • 歩行者クラスのすべての歩行者タイプ
  • 個々の歩行者クラス
[Route choice method]-[ルート選択方法]

静的または動的経路選択方法を選択します (歩行者の部分的ルートのモデリング)

[Path choice method]-[経路選択方法]

現在地の決定から次のルートロケーションまでの階段、斜面、エレベーターの選択方法。

  • [Area center]-[エリア中心] (デフォルト): 最小の直線距離の合計を選択します:
  • 歩行者がその区域に入ると同時に決定されるエリアの中心から
  • 次のルートロケーションがあるエリアの中心まで

歩行者が複数の斜面、階段、またはエレベーターに到達できる場合、経路選択方法である[Area center]-[エリア中心]は、経路選択方法である[Pedestrian position]-[歩行者位置]よりも長いルートを導き出すことができます。

  • [Pedestrian position]-[歩行者位置]: 歩行者の現在位置から最初の斜面、階段、次のエレベーターへのリンクを選択します。これは、歩行者が次のルートロケーションに到達するために複数の斜面、階段、エレベーターを利用できるような広いエリアに特に適しています。

経路選択方法[Pedestrian position]-[歩行者位置]は、歩行者ごとに最短経路検索を計算するため、シミュレーションの速度に影響します。

経路選択方法 [Pedestrian position]-[歩行者位置]は斜面には選択できません。

選択された経路選択方法は、決定から次のルート位置までの間に適用されるため、個々のルートごとに経路選択方法を指定することができます。

7.  目的の目的地エリアにマウスのポインターを合わせます。

目的地エリアの境界線がハイライト表示されます。

8.  [Ctrl] キーを押し、目的地エリア内を右クリックします。

9.  キーを放します。

デフォルトでは、水色の円が挿入されます。デフォルトでは、部分的な歩行者ルートの最初の経路ポイントの赤い円と目的地の間に黄色の帯が表示されます。オブジェクト生成後にリストを自動的に開く設定になっている場合、[Partial Pedestrian Routing Decisions]-[部分的歩行者経路決定] リストが開きます (オブジェクト作成後の右クリックの挙動と操作)。経路ポイントをベースに、さらに部分的な歩行者ルートをエリアに追加したり、追加を停止したりすることができます。

10.  追加の部分的な歩行者ルートを挿入するには、次の目的地の目的のエリアにマウスのポインターを合わせ、手順を再度実行します。

あるエリアにマウスのポインターを合わせると、デフォルトで、部分的な歩行者ルートの最初の経路ポイントに黄色い線が表示されます。

11.  部分的な歩行者ルートを追加したくない場合は、ネットワークエディタで空のエリアをクリックします。

特に、歩行者ルートの最初の経路ポイントから複数の歩行者ルートを定義する場合は、エリア内および斜面上のスプライン点を使用し、ルートのコースをモデリングします (スプライン点を使用した歩行者ルートのコースのモデリング)

12.  属性を編集できます (部分的歩行者経路の属性)(部分的歩行者経路決定の属性)

属性は、それぞれのリストに保存されます。

13.  経路選択方法 [Quantity]-[数量] および [Density]-[密度] に経路選択エリアを定義するか、経路選択エリアを自動的に生成します (経路選択エリアの選択)