シミュレーションの記録とANIファイルとしての保存

車両および歩行者のシミュレーション実行をアニメーションファイル(*.ani)に保存できます。この後、Vissimでのプレゼンテーションにアニメーションファイルを使用することができます。アニメーションファイルにはシミュレーションされた車両または歩行者のグラフィックプレゼンテーションのみが含まれているため、アニメーションは、実際のアニメーションよりも大幅に速く実行されます。アニメーション内では評価は利用できません。

セクションを定義するときに、定義されたセクションまたはネットワーク全体のどちらのシミュレーションを記録するかを選択できます。

次の設定でシミュレーション実行を記録することもできます。

記録における目的シミュレーション時間間隔を入力できます。

Vissimとお使いのハードウェアが対応している任意の速度で再生できます。

シミュレーションモードとは異なり、選択した時間順序およびネットワークセクションまで、早送りと巻き戻しの両方のアニメーション再生が可能です。これにより、アニメーション内の目的のネットワークステータスに速やかに到達できます。

アニメーション表示に必要なネットワークオブジェクトのアニメーション記録属性値:

  • 車両:位置、方向指示器、カラー、3Dモデル、状態。アニメーション録画には、[Color by vehicle state]‐[ネットワークの車両] のグラフィックパラメータ設定の[Color by vehicle state]‐[車両状態別カラー] が反映されます (リスト内のネットワークにおける車両の表示), (車両の運転状態)
  • 歩行者:位置、3Dステータス、カラー、3Dモデル
  • 信号機:状態

スクリプトファイルを使用してこれらの属性値を編集できます。その他のネットワークオブジェクトの属性値は記録されないので、スクリプトファイル経由で編集することはできません。

注意:  

  • アニメーションの記録中にスクリプトファイルがシミュレーション中の属性を変更した場合、変更された値がアニメーションに保存されます。
  • アニメーションを実行すると、変更内容はスクリプトファイルを介して有効となります。
  • アニメーションを実行すると、スクリプトファイルが再度呼び出されることはありません。
  • アニメーションファイルには大量のメモリが必要です。予定している録画に応じて、十分なメモリ領域が利用可能であることを確認してください。
  • Vissim 2023以降のバージョンで保存したアニメーションファイル(*.ani)は、Vissim 2022以前のバージョンでは開くことはできません。
  • Vissim 2022以前のバージョンで保存したアニメーションファイル(*.ani)は、Vissim 2023以降のバージョンでは開くことはできません。