希望速度の変更
Vissim ネットワークでは、カーブ半径に基づいて車両の希望速度を定義することができます。速度は、Vissim によって自動的に制御されるか、またはVissim ネットワーク内の関連する位置で、[Reduced speed areas]-[減速エリア] と [Desired speed decisions]-[希望速度決定] タイプのネットワークオブジェクトを介して制御されます。
- カーブでの自動速度低減は、デフォルトで、ネットワーク設定 (車両挙動のネットワーク設定の選択)で選択されています。この設定により、リンク形状を変更した後に、車両の速度を調整する必要がなくなります。これは通常、 [Reduced speed areas]-[減速エリア] と [Desired speed decisions]-[希望速度決定]を使用する場合に必要になります。
しかし、いくつかのユースケースでは、速度を明確に制御するために、速度低減エリアまたは希望速度決定を定義することが有用な場合があります。
- 特定のリンク長で速度を一時的に変更するための速度低減エリア。例: マルチトラクションの公共交通車両は、カーブを抜けた後もゆっくり走行を続け、マルチトラクション車両の最後尾もゆっくりカーブに入るようにする (減速エリアを使用した希望速度の修正).
- 永続的な変更の場合の DesSpeedDecisions(希望速度決定)。高速道路、速度を制限する交通サイン、市街地の出入り口などを対象とします。DesSpeedDecisions (希望速度決定)は、変更を開始する位置に配置されます。複数車線リンクでは、希望速度決定を両方の車線に配置して、属性を定義します。
希望速度決定を使用すると、希望速度決定セクションに入った場合にのみ、車両はその速度を落とします。その後、車両は新規の希望速度を割り当てられ、それに応じて速度を変更します。この際に、希望加速度が使用されます。
ネットワークに入ると、各車両には速度分布の分位点値が割り当てられます。この値は、シミュレーション時間全体で変更されないまま保持されます。この値が 40 % の場合、車両は常に希望速度決定のために希望速度配分の 40 パーセンタイルが割り当てられます。分位点値が 100 % の場合、車両には常に最高分布速度が割り当てられます。
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ひとこと: 希望速度決定と減速エリアに割り当てられた速度分布の番号を表示するには、グラフィックパラメータ[Label visivility]-[ラベルの可視性]および [Label attribute DesSpeedDistr<No.>]-[ラベル属性DesSpeedDistr<番号>] を選択します。 |
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