AutoCADからの歩行可能エリアと障害物のインポート

AutoCADデータをViswalkにインポートできます。AutoCADデータを使用すると、歩行者用の歩行可能エリアと障害物を作成できます。

エリアのマップを利用して、歩行者交通流シミュレーションに必要な形状を作成します。

既存のネットワークの作成の完了または新しいネットワークの作成の場合には、データフォーマット*.dwgでポリラインをインポートしてから変換します。

データのインポート用に選択したパラメータ設定に応じて、AutoCADレイヤーのすべてのオブジェクトがエリアまたは障害物に変換されます。

  • [Line]-[ライン]または[Polyline]-[ポリライン]のタイプのオブジェクトは、それがAutoCADブロックやAutoCADグループに属さなければインポートされます。
  • 共通のポイントを持つラインやポリラインは、接続されて単一ポリラインを形成します。
  • 閉じたポリラインは、ポリゴンに変換され、障害物またはエリアとして形式を指定してインポートできます。閉じていないポリラインはインポートされません。
  • 重なったポリゴンや閉じたポリゴンは、重なった構造エレメントとして形式を指定してインポートされます。エリアや障害物内の「穴」としては認識されません。
  • 自己交差ポリゴンは[Messages]-[メッセージ]ウィンドウに表示されます。
  • *.dwgファイルにポリゴンの単位が含まれている場合、その単位が考慮され、ポリゴンはそれに応じて拡大縮小されます。
  • [CAD Import - Configuration]-[CADインポート - 構成] ウィンドウでは、生成されるオブジェクト用の複数の属性を選択できます。一部の属性には、デフォルト値が割り当てられます。
  • Vissimでは、オブジェクト名は「レベル<x>:」とそれぞれのオブジェクト名を連結させたものから派生されます(オブジェクト名がある場合)。オブジェクト名がない場合は、連番が追加されます。

注意: *.dwgファイルのx座標とy座標はメートル単位で指定する必要があります。

*.dwgファイルのインポート時は、z座標は無視されます。

1.  [File]-[ファイル] メニューから、[Import]-[インポート] > [CAD for Pedestrian Areas]-[歩行者エリア用CAD] をクリックします。

[Import CAD File]-[CADファイルのインポート] ウィンドウが開きます。

2.  目的の*.dwgファイルを選択します。

3.  [Open]-[開く] ボタンをクリックします。

[CAD Import - Configuration]-[CADインポート - 構成] ウィンドウが開きます。各行にレベルが表示されます。

注意: すべての長さのウィンドウで使用されている単位は、選択されている長さの最小単位の[length]-[長さの単位に一致します([m] など)。インポートする前に、メニューから [Base Data]-[ベースデータ] > [Network Settings]-[ネットワーク設定] > [Units]-[ユニット] タブでこの設定をチェックします。

4.  列で、目的の属性を選択します。

[Column]-[列]

[Description]-[説明]

[Import]-[インポート]

 それぞれのレベルをインポートする場合に、このオプションを選択します。

[Layer]-[レイヤー]

*.dwgファイルから取得したCADレベルの名前

[Import as]-[形式を指定してインポート]

レベルのネットワークオブジェクトタイプ:

  • [Obstacle]-[障害物]:レベルを障害物として作成します
  • [Area]-[エリア]:レベルをエリアとして作成します

[Display type]-[表示タイプ]

[Display type]-[表示タイプ] を選択します。

表示タイプを定義しておく必要があります (表示タイプの定義)

[Level]-[レベル]

*.dwgファイルのCADレベルに対して、Vissimから [Level]-[レベル] を選択します。Vissim内でレベルを定義する必要があります (レベルの定義)

[Z-Offset top/bottom]-[Zオフセット上/下]

[Offset above]-[上方のオフセット]:正の値。地面からエリアまたは障害物の上部エッジまでの距離。

[Offset below]-[下方のオフセット:負の値。地面からエリアまたは障害物の下部エッジまでの距離。

[Thickness/Height]-[厚さ/高さ]

[Select all]-[すべて選択] [Import]-[インポート] 列で、*.dwgファイルのすべてのレイヤーをインポート用に選択します。
[Deselect all]-[すべて選択解除]

[Import]-[インポート] 列で選択されているオプションの選択をすべて解除します。

5.  [OK] で確定します。

[CAD Import - Configuration]-[CADインポート - 構成] ウィンドウが閉じます。

インポートしたポリゴンは、構造エレメントとしてネットワークエディタとリストに表示されます。構造エレメントは編集または削除することができます。