エレベーター使用時の歩行者の歩行挙動

歩行者は、エリアベースの歩行挙動を使用します。それにより、ソーシャルフォースモデルと歩行可能な構造エレメントがベースとなります (エリアベースの歩行挙動のモデリング)(歩行者シミュレーション)

エレベーターキャビンに入る際の歩行者の歩行挙動

歩行者は、ドアが開くとすぐにキャビンに入ります。自分のルートを続行しようする歩行者は、この階でキャビンをすでに出います。エレベーターの [capacity]-[容量] に達すると、歩行者はキャビンに入るのを止め、待機エリアで、エレベーターグループの次のエレベーターを待つか、またはそのエレベーターが再度停止するのを待ちます (エレベーターの属性)

キャビンに入る際、歩行者は、エレベーターに入る直前のエリアのエリア挙動タイプで指定された歩行挙動を使用します。

エレベーターキャビン内の歩行者の歩行挙動

現実では、エレベーター内の歩行者は、より広い空間が利用できるその他の状況よりも狭い空間を積極的に受け入れます。エレベーターキャビン内では、歩行者は、そのエレベーターに割り当てられているエレベーターグループの歩行挙動 [Area behavior type (in cab)]-[エリア挙動タイプ(キャビン内)]AreaBehavTypInCab)を使用します。この場合のデフォルトの歩行挙動は、 [Elevator (in Cab)]-[エレベーター(キャビン内)] です。

エレベーターキャビンから出る際の歩行者の歩行挙動

歩行者は、各自のルートを続行したい階にエレベーターが到着し、ドアが開くとすぐにエレベーターから出ます。ドアの前に立っている歩行者が多すぎたり、ドアが早く閉まりすぎたりといった理由で歩行者が降りることができない場合でもエレベーターは稼働を続けます。同じ階の停止リクエストがまだ存在しているため、エレベーターは制御リクエストに従ってこの階に再度止まります。

エレベーターを出る際、歩行者は、そのエレベーターに割り当てられているエレベーターグループの歩行挙動 [Area behavior type (alighting)]-[エリア挙動タイプ(降車)]AreaBehavTypAlight)を使用します。この場合のデフォルトの歩行挙動は、[Elevator (Alighting)]-[エレベーター(降車)] です。

降りない歩行者(ルートを継続する必要がないため)は、他の歩行者がキャビンから出てそれぞれの階でルートを続行できるよう、ドアの前に十分なスペースを空けます。ドアは、歩行挙動 [Elevator (in Cab)]-[エレベーター(キャビン内)] を使用してこれらの歩行者に対し、「忌避フォース」を実行します。「忌避フォース」は、[Elevator (Alighting)]-[エレベーター(降車)] の歩行者には行使されません。