経路選択における一般的コスト、旅行距離、金銭的コスト
経路選択は、次の因子に左右されます。
- 旅行時間
- 経路の空間的な長さ
- 通行料金など、経路上の金銭的コスト
旅行時間とは異なり、経路の空間的な長さと金銭的コストは、交通条件に依存しません。そのため、経路の空間的な長さと金銭的コストは、シミュレーションから判別する必要がなく、ネットワークモデルから直接読み込むことができます。
これらの3つの因子を経路選択に盛り込むために、各エッジに対して、重み付けられた合計として、いわゆる一般的なコストが計算されます。
生成コスト = a • 旅行時間+ b • 旅行距離 + g • 金銭的なコスト+ Σ コストのサーチャージ2
ここで
- 車両タイプの属性に [Cost Coefficients]-[コスト係数] が入力されます (一般的なコスト関数による経路選択挙動の定義)。
- [travel time]-[旅行時間]にa
- [travel distance]-[旅行距離]にb
- [link costs]-[リンクコストにg
-
0.01より小さい係数は避けてください。非常に小さな値では、計算が著しく不正確になる可能性があります。これは、Vissimが最短経路を探索する際に、パフォーマンス上の理由から、エッジの生成コストの丸められた整数を使用するためです。係数[Journey time]-[旅行時間]と[Cost]-[コスト].は両方ともデフォルトの値である1を使用するのがベストです。こうすることで、生成コストを常に「秒単位」で考えることができます。kmあたりの追加コスト、リンクの属性[Surcharge 1]-[サーチャージ1]と[Surcharge 2]-[サーチャージ2]の値も「秒単位」で算出されます。係数[Distance]-[距離]は、距離1メートルごとに何秒の追加旅行時間があるかを示しています。
- コスト係数は、車両タイプ固有のものです。これにより、経路選択挙動、時間、経路および金銭的決定因子の異なる運転手グループのモデリングが可能となります (同時配分の定義)。
- 旅行距離は、リンクの形状によって判断されます。
- あるエッジの金銭的コストは、そのエッジに含まれるすべてのリンクのコストの合計です。
- コストは、リンク内で指定された1メートルあたりのコスト率に、エッジに含まれるルートの長さを乗算して計算されます。あるリンクで、属性[Surcharge 1]-[サーチャージ1] に値が含まれている場合、それが追加されます (リンクの属性)。
- リンク属性 [Surcharge 2:]-[サーチャージ 2:]:リンクの追加料金。重み付けなしで一般的なリンクコストに追加されます (リンクの属性)。