*.errファイル内のランタイム警告のチェック

Vissimでは、エラーとメッセージが [Messages]-[メッセージ] ウィンドウに表示されます (メッセージと警告の表示)。さらに、デフォルトでは、Vissimによりエラーが*.errファイルとvissim_msgs.txtファイルに保存されます (vissim_msgs.txtログファイルの使用)。これらのファイルは、ネットワークファイル*.inpxが保存されているディレクトリに保存されます。

シミュレーションパラメータにおいて1回の実行のみが定義されており、シミュレーションが開始されてエラー が発生し、エラーファイル(*.err)が保存された場合には、エラーファイルの名前にはシミュレーション番号は付いていません。その後別のシミュレーションが開始された場合、前回のシミュレーション時のエラーファイル(*.err)は上書きされます。

シミュレーション中のランタイム警告

Vissimがシミュレーションの実行中に問題のある状況を検出すると、それがシミュレーションの続行を妨げるようなものでない場合は、[Messages]-[メッセージ] ウィンドウにランタイム警告が表示され、*.errファイルに書き込まれます。ファイル拡張子*.errを除き、このファイルの名前はネットワーク ファイルの名前と同じになります。

ランタイム警告が発生したら、シミュレーション実行の後に、[Messages]‐[メッセージ] ウィンドウが開きます。

  • ►  警告とエラーの原因を修正してください。

シミュレーション実行前のランタイム警告

Vissimネットワークに、エラーがあり、シミュレーションを実行した場合、シミュレーションを開始する前にランタイム警告が表示されます。

エラーは、すべて*.errファイルに保存されます。たとえば、次のようなエラーがこれに該当します。

  • 自家用交通:経路決定とルートの最初のコネクターの間の距離が短すぎる場合。
  • 自家用交通:車両が経路決定を通過し、同じ時間ステップ内に経路決定が配置されているリンクから出る場合。

公共交通:入口リンクとルートの最初のコネクターの間の距離が短すぎる場合。これにより、自家用交通の車両または公共交通の車両がルートを外れた場合。車両が車線変更の機会を待機するために時間内に停止しなかったか、または同じ時間ステップ内に、車両が経路決定と別のコネクターを通過した場合。

  • 希望速度決定と最初のコネクターの間の距離が短すぎる場合。ある時間ステップ内で、定義された希望速度分布において可能な最高速度の車両が、希望速度決定とコネクターの開始点の両方を通過できなかった場合に、このメッセージが表示されます。たとえば、シミュレーション秒ごとに205 km/h、10個の時間ステップ、最長距離5.70 mの場合、この状況に該当します。シミュレーション実行中に実際にこの状況が発生した場合、関連する車両はこの希望速度決定を無視します。
  • 定義された時間間隔の最後でネットワーク外部の混雑のために入口リンクの容量が不足したことが原因で、車両インプット交通量が完全に処理されなかった場合。
  • 車両が、最大車線変更の待ち時間の経過後にネットワークから削除された場合(デフォルト値は60秒)
  • 一部の信号制御の場合:シミュレーション中の最短青信号期間の違反および中間時間の違反 (計画の非一貫性の検出)
  • 歩行者シミュレーションの場合:シミュレーション秒あたりのエリア内密度が高すぎる場合

複数のシミュレーション実行中のランタイム警告

複数のシミュレーション実行中にエラーファイル(*.err)が書き込まれた場合、Vissimでは、それぞれのシミュレーション実行の番号がエラーファイル(*.err)に入力されます。シミュレーション実行の番号は、シミュレーションパラメータで定義されます (シミュレーションパラメータの定義)