前のバージョンからの重要な変更点

Vissimの挙動は、前のバージョンのそれと比べると大きく異なります。特に、以下の変更や新しい機能の点で顕著です。

現在のバージョンの新機能と変更点をすべて記載したリストは、Vissimインストールのディレクトリ、..\Doc\<言語ID>ReleaseNotes_VISSIM_<言語ID>.pdfでご確認いただけます。

Vissim2023(SP 01)より前のバージョンからの変更

Synchroからのモデルのインポートはもうサポートされません。代わりに、PTV Vistroを使用してください。PTV Vistroには、Synchroからモデルをインポートして編集するための便利な機能があります。

Vissim2022(SP 05)より前のバージョンからの変更

車両シミュレーション:

  • 停止標識と駐車経路決定があるネットワークでは、[Full occupancy behavior]-[完全占有状態の場合の挙動] 属性の値が[Wait]-[待ち]で、車両同士が妨害になることがなくなりました。その結果、シミュレーション結果が前のバージョンとは異なることがあります。
  • 駐車場をバックで出るネットワークでは、車両ネットワークパフォーマンスにおける結果が、前のバージョンのものとは異なることがあります。
  • 駐車スペースや駐車ストップが見つからなかった車両のあるネットワークでは、シミュレーション結果が前のバージョンとは異なることがあります。
  • 後進する車両にジャーク制限は適用されなくなりました。シミュレーション結果が前のバージョンとは異なることがあります。
Vissim2022(SP 04)より前のバージョンからの変更

動的配分:車両は、交錯エリアでは、他の車両ルートを考慮すると、前のバージョンとは異なる挙動をする場合があります。

車両シミュレーション:

  • 車線変更時に車両タイプが変化するときの車両の運転挙動は、前のバージョンとは異なります。
  • ネットワークに、すべての車両クラスに対しては有効ではない静的車両経路決定があり、しかもそこで [Combine static routing decisions]-[静的ルート決定を組み合わせ] 属性が有効になっている場合、シミュレーション結果が前のバージョンとは異なることがあります。
Vissim2022(SP 03)より前のバージョンからの変更

Viswalk:歩行者挙動に若干の変化が発生する場合があります。特に壁と障害物の近くでは、歩行者の進路は多少異なる経路をたどる場合があります。

Vissim2022(SP 01)より前のバージョンからの変更

車両シミュレーション:車線変更の相互作用、同じ車線での追い超し、隣の車線への注目は改善されました。そのため、車線変更時に、車両同士が相手を妨害することが少なくなりました。同じ車線で並んでいる(または互いに衝突する)車両が車線変更を行おうとすると、シミュレーション結果が前のバージョンとは異なることがあります。

評価:反転車両の遅延は、常にゼロです。反転車両があるVissimネットワークでは、遅延結果が前のバージョンとは異なることがあります。

評価:車両の負の遅延は、全ての時間ステップと減速エリアの補正計算では防止されます。車両の遅延結果が、前のバージョンとは異なることあります。

Vissim2021(SP 09)より前のバージョンからの変更

車両シミュレーション:小隊内の車両の速度と加速度は、先頭車両と最後の車両間で補間されます。小隊化があるネットワークでは、シミュレーション結果が前のバージョンとは異なることがあります。

Vissim2021(SP 07)より前のバージョンからの変更

メソスコピックシミュレーション:下流コネクターの車線変更距離がメソエッジまで戻って延長する場合、そのエッジの車線選択時に、メソ車両は、そのリンクまでのすべてのメソエッジで希望車線を考慮済みです(その出口ノードで)。この場合、シミュレーション結果は、前のバージョンから変化する場合があります。

Vissim2021(SP 06)より前のバージョンからの変更

メソスコピックシミュレーション:新しい属性 [Meso penalty (merging vehicles)]-[メソペナルティ(合流車両)]:異なるメソ反応時間の運転挙動があると、それによって、シミュレーション結果が前のバージョンとは異なることがあります。

Vissim2021(SP 04)より前のバージョンからの変更

メソスコピックシミュレーション:リンクセグメント評価は、新しい計算方法で実施します。特に交通量が少ないときは、この方法ではより正確な結果が得られます。その場合、リンクセグメント評価で結果が前のバージョンとは異なることがあります。

Vissim2021(SP 03)より前のバージョンからの変更
  • 歩行者シミュレーション
  • グリッドセルのサイズより小さい、エリアの障害物やパーツは、シミュレーション結果が前のバージョンとは異なることがあります。
  • ネットワークに新たに挿入された歩行者で、その経路が、直接、列や、歩行者のいない列の待機エリアの列に直接つながる場合、その歩行者は、列の最後に移動するか、最初の時間ステップから待機エリアに移動します。これによって、列、公共交通車両、エレベーターは、シミュレーション結果が前のバージョンとは異なることがあります。
  • 車両シミュレーション:駐車場をバックで出て複数車線のリンクへ向かう車両がある駐車場は、シミュレーション結果が前のバージョンとは異なることがあります.
Vissim2021(SP 02)より前のバージョンからの変更
  • ファイル管理:ほとんどすべてのテキスト出力ファイルで、特殊文字はUTF-8でコード化されました。それらのファイルの一部では、先頭にBOMが書き込まれています。
  • ANMインポート:0.1 km/h未満の違いでANMファイルに複数のクラス固有の希望速度がある場合、インポートの間に作成されるネットワークが、前のバージョンのネットワークとは異なることがあります。
Vissim2021(SP 01)より前のバージョンからの変更
  • 歩行者シミュレーション
  • エリアや斜面の一部を占めるだけのグリッドセルや、部分的に障害物があるグリッドセルは、歩行可能な地面とはみなされなくなりました。この場合、シミュレーション結果は、前のバージョンから変化する場合があります。
  • 斜面におけるグリッドセルの検出は、変更されました。斜面における歩行者グリッドセル評価の結果は、前のバージョンとは異なることがあります。
Vissim2021(SP 00)より前のバージョンからの変更

DriverModel.DLLインターフェイス:サブディレクトリExe\DriverModelData\は不要になりました。このサブディレクトリへの絶対パスは、DLLには渡らなくなりました。このサブディレクトリに経路を渡すはずだったDLLは、おそらくもう機能しません。

Vissim2020(SP 09)より前のバージョンからの変更

車両シミュレーション:経路や小隊化からのデータが含まれる結果属性に関しては、車両が経路決定のマーカーを横切ったときや、または該当する場合は、小隊の先頭の車両がVissimネットワークを離れたときの両方、またはいずれかの時点で、車両レコードに時間ステップの最後の値が表示されます。その結果、前のバージョンとは異なったルート属性値と小隊化属性値を生じます。

Vissim2020(SP 08)より前のバージョンからの変更

車両シミュレーション:属性 [Observe adjacent lanes]‐[隣の車線を監視] を選択した運転挙動は、シミュレーション結果が前のバージョンとは異なることがあります。両方の隣接車線上の車両までの最小の横方向距離を同時には維持できない状況下では、車両は可能なかぎり左に移動することはなくなりました。

Vissim2020(SP 04)より前のバージョンからの変更

メソスコピックシミュレーション:マイクロシミュレーション用に選択するセクションには、そのレベル上にリンクとコネクターが含まれます。そのため、2つの異なるレベルで接続するコネクターを扱うと、受け取るシミュレーション結果が、前のバージョンとは異なることがあります。

Vissim2020(SP 03)より前のバージョンからの変更

車両シミュレーション、以下のプロパティや条件では、シミュレーション結果が前のバージョンとは異なることがあります:

  • 複数車線リンク上で0.1 m/s以下の希望速度で車両を走行するとき
  • 複数車線リンク上に交錯エリアがあるネットワークで:隣接車線で相互作用オブジェクトを数えるとき、交錯エリアは、対象外になりました。
  • 交錯エリア内でコネクターを経てリンクを離れる車両には、交錯エリアが影響します。
  • 車両がバックで出ることのできる駐車場のあるネットワーク内で、初期化とシミュレーションの速度が上昇している場合。
Vissim2020(SP 02)より前のバージョンからの変更
  • 車両シミュレーション:車両がバックで出ることのできる駐車場があるネットワークを使用すると、シミュレーション結果が前のバージョンとは異なることがあります。
  • データモデル:一部のz座標属性の単位は、ネットワーク設定で選択した短い長さの単位(メートルまたはフィート)に対応します。これは、z座標の属性をアクセスするCOMスクリプトでは、前のバージョンとは異なる結果になることがあるからです。
2020(SP 01)より前のバージョンからの変更
  • メソスコピックシミュレーション:黄-赤の信号グループで得られるシミュレーション結果は、前のバージョンで得られた結果とは異なることがあります。
  • 車両シミュレーション:
  • 車両がバックで出ることのできる流入コネクターが複数ある駐車場では、シミュレーション結果が前のバージョンとは異なることがあります。
  • 車両が駐車スペースをバックで出るとき、方向転換のときには、少し早く停止するようになりました。
Vissim2020(SP 00)より前のバージョンからの変更
  • ネットワーク評価:メソグラフの変更のため、小数位の最後が前のバージョンとは異なる結果になることがあります。
  • 以下の運転挙動パラメータ:属性 [Standstill distance for static obstacles]‐[静的障害物の停止距離] の最小値は0.01 mです。
  • 車両シミュレーション:シミュレーションランでは、勾配などで、複数の車線リンクにおける車両の最高速度が希望速度より下がった場合、前のバージョンとは異なる結果になることがあります。
  • Vissimは、現在、Microsoftでサポートされていれば、通常、システム要件で指定したオペレーティングシステムとは異なる他のほとんどのMicrosoft Windowsバージョンでも稼働します(Windowsライフサイクルファクトシートを参照)。Vissimのシステム要件については、弊社ウェブページPTV Visionソフトウェア製品のシステム要件を参照してください。
Vissim11.00-00より前のバージョンからの変更

歩行者シミュレーションでは、前のバージョンとは異なるシミュレーション結果になることがあります:

  • 待機位置アプローチ手法 [Potential]‐[ポテンシャル] が選択された待機エリアがあり、その待機エリアへのルートで動的ポテンシャルを使用した場合。
  • エリア、斜面、または階段の属性 [Cell size]‐[セルサイズ] または [Obstacle distance]‐[障害物までの距離] の値が、メートル単位で4桁を越える小数位の場合、またはポンド単位で非標準値の場合。
Vissim 11.00-08より前のバージョンからの変更

動的配分の場合、エッジがロックされたVissimネットワークの直接アウトプット [Convergence]‐[収束] の評価結果は、前のバージョンとは異なることがあります。

Vissim 11.00-07より前のバージョンからの変更
  • 交通量がゼロの OD ペアの経路は、前のバージョンは異なる方法で処理できます(経路検索の属性)
  • 評価:ゾーンを割り当てられていないVissimネットワークに駐車場がある場合、ノード評価における遅延が、前のバージョンとは異なることがあります。
Vissim 11.00-05より前のバージョンからの変更

車両属性決定は車線ごとに定義し、リンクのすべての車線にまたがることはありません(車両属性決定の使用)

Vissim11.00-00より後で、11.00-05より前のバージョンからの変更

車両シミュレーション:コネクターが両方のリンクから1本の連結リンクにつながっている場合、2本のリンク間の交錯エリアは、[merging]-[合流]交錯タイプとして扱われます。両方のリンクに同じリンクから生じたコネクターがある場合、2本のリンク間の交錯エリアは、[branching]-[分岐]交錯として扱われます。

Vissim 11.00-04より前のバージョンからの変更

歩行者シミュレーション

  • 待ち行列の先頭で個々の歩行者が互いの邪魔になることがなくなりました。そのため、待ち行列のあるネットワークは、前のバージョンとは異なる結果になることがあります。
  • 特定の状況では、エスカレーターの一番下で、歩行者数が増えることがなくなりました。そのため、エスカレーターのあるネットワークでは、前のバージョンとは異なる結果になることがあります。
Vissim11.00-02より前のバージョンからの変更

車両シミュレーション:[Driving Behavior]‐[運転挙動] ウィンドウの [Smooth closeup behavior]‐[スムーズな車間距離短縮挙動] オプションは削除されました。[Smooth closeup behavior]‐[スムーズな車間距離短縮挙動] は、デフォルトですべての車両に有効です。ユーザーインターフェイスやCOMインターフェイスでは、この設定にアクセスできなくなりました。11.00-02より前のバージョンのネットワークファイルは、[Smooth closeup behavior]‐[スムーズな車間距離短縮挙動] オプションを選択していない場合、11.00-02以降のバージョンで開くことができます。この場合、このオプションは無視されます。

Vissim 11.00-01より前のバージョンからの変更
  • 収束評価の収束のパーセンテージは、前のバージョン (ファイルへの動的割り当ての収束に関するデータの保存)のそれと異なることがあります。
  • Viswalk:行列で再現可能な挙動は修正されました。この挙動は、前のバージョンのそれと比べると大きく異なります。特に、以下の変更や新しい機能の点で顕著です。
Vissim 11.0011より前のバージョンからの変更
  • Vissimの前のバージョンは、32ビットと64ビットの両方のエディションで利用できます。

Vissim 11は、64ビットエディションのみ利用できます。

  • これは、Vissim 11を使用するとき、64ビットオペレーティングシステムが必要だということです。
  • Vissim 11で32ビットコントロール手順を適用する場合は、個々のコントロール手順のプロバイダーに問い合わせて、同じ製品の64ビットバージョンを要請してください。PTV GROUPに同梱のコントロール手順のDLLファイルは、64ビットバージョンが用意されています。
  • 車両シミュレーション:車両をCOMインターフェイスや運転シミュレーターインターフェイスで制御していると、車両属性 [Headway]‐[間隔][Leading target type]‐[リード目標種別][Leading target number]‐[リード目標番号]には、前のバージョンとは異なる値が表示されることがあります。
  • 車両シミュレーション:経路決定UseVehRouteNoの属性の定義済み属性やユーザー定義属性と、車両NextRouteNoの属性の定義済み属性やユーザー定義属性はシミュレーションランの間、特定の効果がなくなりました。Vissim 10におけるその機能は、経路選択方法 [Formula]-[式] (静的車両経路の属性)に置き換えられました。
Vissim 10より前のバージョンからの変更

Vissim 10より前のバージョンでは、Discontinued models(廃止されたモデル) ディレクトリがVissimのインストールディレクトリの..\Exe\3DModels\Vehicles..\Exe\3DModels\Pedestriansにインストールされます。

Vissim 10以降は、Discontinued models(廃止されたモデル) ディレクトリはインストールされません。Vissim 10でこのディレクトリの3Dモデルを使用するには、Vissim 10より前のバージョンの3Dモデルを保存してください。次に、Vissim 10をインストールした後で、目的のモデルを*.inpxファイルが保存されているディレクトリにコピーします。

Vissim 9.00-03より前のバージョンからの変更

Vissim 9.00-03より前のバージョンでは、スロープまたは階段上のルートの位置は、歩行者による利用の方向が定義されていませんでした。Vissim 9.00-03以降のバージョンでは、いくつかの事例について、ルートの位置が方向を定義します (スプライン点を使用した歩行者ルートのコースのモデリング)

Vissim 9より前のバージョンからの変更
  • Vissim 9より前のバージョンでは、動的配分の出発地点-目的地のマトリックスが*.fmaファイルに保存されます。Vissim 9以降は、出発地点-目的地のマトリックスがVissim内のマトリックスに保存されます。これは、[Matrices]-[マトリックス] リストで確認し、マトリックスエディタで編集できます。
  • Vissim 9より前のバージョンでヘルプにアクセスするには、[Help]-[ヘルプ] メニューで、[PTV Vissim Help]-[PTV Vissimヘルプ] をクリックします。Vissim 9からは、いくつかのウィンドウで [Help]-[ヘルプ] ページ(属性の説明を併記)を表示できます。これを実行するには、個々のウィンドウで [F1] ボタンを押すか、[?] ボタンをクリックします。
Vissim 8.00-14およびVissim 9.00-03より前のバージョン

以前のバージョンのVissimでは、パスの事前選択オプション、[Reject paths with too high total cost]-[総コストが高すぎる経路を拒否] および [Limit number of paths]-[経路数を制限] を選択すると、該当する経路が経路コレクション/経路ファイルから削除されていました。Vissim 8.00-14およびVissim 9.00-03以降は、これらのオプションを選択しても、該当する時間間隔でそれらの経路が使用されないだけとなります。

Vissim 8より前のバージョンからの変更
  • 以前のバージョンのViswalkでは、歩行者について [Never walk back]-[徒歩後戻り不可] を選択できました。この属性は現在使用されていません。古いエントリデータでこの属性がまだ有効になっている場合、インポート時にこの属性が無効化されます。
  • 以前のバージョンでは、ライセンスをVissim内で管理できませんでした。この問題があるのは Vissim 8 (PTV Visionライセンス管理)です。Vissim 7と Vissim 8 のシミュレーション結果は異なることがあります。これは、たとえば、車両インプットからの出発時間、駐車場、および公共交通路線などが統一されており、一部の特殊な事例では、改善された運転挙動が統合されているためです。
Vissim 7より前のバージョンからの変更

親見出し:

ベーシック