歩行者のODマトリックスにおけるマトリックス値の使用

歩行者のODマトリックスでは、[Origin]-[出発地] 列と [Destination]-[目的地] 行が重なるセルに各OD関係の1時間あたりの歩行者需要が表示されます。

それぞれのセルの値は、それぞれの時間間隔における出発地エリアから目的地エリアへの予想される歩行者交通量を表します。

歩行者のODマトリックスにおける需要データ [pedestrians/h]-[歩行者数/h]

ネットワークに歩行者インプットと静的歩行者ルートが定義された場合、次のマトリックスデータが作成されます。

• インプット時間間隔における出発地エリアの合計インプット交通量
• 経路時間間隔における目的地エリアへの静的経路の相対交通量

歩行者インプットや静的歩行者ルートが定義されていない場合、プログラムはユーザー定義のセルデータに基づいて時間間隔の出発地エリアのインプット交通量を計算し、時間間隔における目的地への静的経路の相対交通量を生成します。

• 出発地エリアの異なる歩行者クラスに2つの経路決定を配置すると、出発地-目的地マトリックスから出発地エリアが削除されます。[Pedestrian OD Matrix]-[歩行者のODマトリックス] ウィンドウを開くと、メッセージが表示されます。
• 合計インプット交通量は、時間間隔における出発地エリアのすべてのインプット交通量の合計です。エリアの歩行者インプットは、異なる歩行者構成で構成されることがあります (歩行者インプットのモデリング)。プログラムでは、歩行者インプットの合計において、さまざまな歩行者タイプや歩行者構成が区別されません。
• 出発地エリアの経路決定は、選択した歩行者クラスやすべての歩行者タイプに適用されます (静的歩行者ルート、部分的歩行者ルート、歩行者経路決定)。各OD関係には、経路決定から目的地エリアへの複数のルートが存在する場合があります。そのような並行ルートの相対交通量は、歩行者のODマトリックスに追加されます。

セルのマトリックス値には次のものが含まれます。

注意: 次のいずれかの条件を満たすと、シミュレーションを実行できます。 時間間隔の出発地エリアのインプット値が0であるためにマトリックスセル値が0の場合。 出発地エリアに歩行者インプットや歩行者経路決定がない場合でも、オプション  [Always use as origin area]-[常に出発地エリアとして使用] がエリアに選択されているため、マトリックスセルが空となっている場合 (長方形としての構造エレメントの定義)。