グローバルモデルパラメータの定義
各タイプの歩行者について、モデルパラメータとは別にグローバルモデルパラメータを設定できます。グローバルモデルパラメータは、歩行者ルートの定義時にデフォルト値として使用されます。グローバルモデルパラメータを変更しても、定義済みの歩行者ルートのパラメータは変更されません。
- grid_size：隣接するグリッドサイズの検索 (歩行者挙動のネットワーク設定の選択)
このパラメータを使うと、歩行者が互いに影響を及ぼし合う最大距離を定義できます。デフォルトは5 m。
歩行者は、サイズが [grid_size] x [grid_size]-[グリッドサイズ]x[グリッドサイズ] 平方メートルのセルを持つグリッド内に保存されます。セル内の歩行者は、次の8つのセルの歩行者とのみ相互作用します。
- 隣接する4つのセル
- 歩行者のセルと角が接触している4つのセル。
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ひとこと: お使いのVissimのインストールでは、サンプルデータと、これらのパラメータによるテストの説明が提供されます。 ..\Examples Training\Pedestrians\Parameter Demonstration\02 - Grid Size |
- routing_obstacle_dist：デフォルトの障害物距離 (歩行者挙動のネットワーク設定の選択)
このパラメータは、静的ポテンシャルの計算にのみ影響します。動的ポテンシャルの計算では考慮されません。静的ポテンシャルは、距離ポテンシャルまたは距離ルックアップテーブルとも呼ばれます。静的ポテンシャルの値を計算する際には、出口からの距離から得られる値に加え、壁に近いグリッドセルの値が増加します。これにより、AからBまでの道で、広い通路と狭い通路の両方のオプションがあり、距離が変わらないとすれば、歩行者は広い通路の方を必ず選びます。一般的に、歩行者は壁から一定の距離を維持します。このパラメータは、近接の壁が距離ポテンシャルに影響するまでの距離を指定します。デフォルトは0.50 m。
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ひとこと: お使いのVissimのインストールでは、サンプルデータと、これらのパラメータによるテストの説明が提供されます。 ..\Examples Training\Pedestrians\Parameter Demonstration\02 - Grid Size |
- cell_size：セルのサイズ (歩行者ルート位置の属性)
このパラメータは、目的地エリアまでの距離の計算に設定される制御ポイントの距離を定義します。デフォルトは0.15 m。
- Never_walk_back：オプション [Never walk backwards]-[後戻り不可] (歩行者挙動のネットワーク設定の選択)
このパラメータを使用して、移動の方向と目的の方向が90°以上異なる場合に歩行者が停止すべきかどうかを定義します（1 = オン、0 = オフ）：
- デフォルト値が0の場合、計算は行われません。
- パラメータ値が1の場合、目的の方向と計算された速度からスカラー積が算出されます。負の値の場合、歩行者は停止します。
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ひとこと: 次のディレクトリに、これらのパラメータのアクションモードを解説するサンプルファイルと、動的ポテンシャルのモデリングにおけるパラメータのアクションモードの解説が保存されています。 ..\Examples Training\Pedestrians\Enhanced Routing\Dynamic Potential |
- Dynamic_potential_g：g（一般的な強度）(静的歩行者ルートにおける動的ポテンシャルの定義)
このパラメータは、占有されたグリッドセルの遅延が、占有されていないグリッドセルとの関連で一般的にどのように推定されるかを定義します。デフォルトは1.5
- Dynamic_potential_h：h（方向の影響）(静的歩行者ルートにおける動的ポテンシャルの定義)
このパラメータでは、速度がセルの推定旅行時間に及ぼす影響を定義できます。デフォルトは1.5
- パラメータ値が0の場合は、影響が生じません。
- 1.0というパラメータ値は、一般的な希望速度の歩行者の影響が、反対方向へ進む場合に2倍になるか、目的地へ向かう場合にゼロまで低下する可能性があるということを意味します。
- Dynamic_potential_direction_change_clipping：方向変更の制限 (歩行者挙動のネットワーク設定の選択)
このパラメータを使用して、任意の速度で最速ルートと最短ルートの角度が増加するか、つまり、ある時間ステップから次の時間ステップまでにランダムに増加する可能性があるかを決定します。
- デフォルト値の1は、パラメータ [Direction change angle]-[方向転換の角度] [Dynamic_potential_ direction_change_p] で逸脱の許容角度を指定します。
- パラメータ値が0の場合は、テストが実行されません。
- Dynamic_potential_direction_change_p：方向転換の角度 (歩行者挙動のネットワーク設定の選択)
このパラメータでは、最速の経路と最短の経路の間の角度がある時間ステップから次の時間ステップまでに増加しても構わない最大許容角度を指定することができます。動的ポテンシャルにより位置の差が大きくなった場合、最速経路の方向は、前回のターンによる最速経路の方向にこの角度を足したものによって決定されます。デフォルトは4度
このパラメータは、値1を入力した [Dynamic_potential_direction_change_clipping]（[Limit direction change]-[方向変更の制限]）に対してのみ考慮されます。
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