バッチファイルを介した変換の開始

*.ifcファイルを*.inpxネットワークファイルに変換するには、バッチファイルを作成する必要があります。この際、変換パラメータを入力する必要があります。

データのボリュームに応じて、変換には数分かかる場合があります。変換は、外部のIFC2INPX.exeアプリケーション上で実行されます。 IFC2INPX.exeは、お使いのViswalkインストールの..\exe\IFC2INPXディレクトリに保存されます。

1.  お好きなディレクトリに空の*.txtファイルを作成します。

2.  ご自分の要件に従って*.txtファイルの名前を付けます。

3.  *.batファイルの拡張子を付けて*.txtファイルの名前を変更します。

*.batファイルでは、変換パラメータは次のスキームに従う必要があります。

ifc2inpx [inputfile[outputfile]] [/IntersectionHeight=h] [/Bogentoleranz=c] [/IfcElements=e] [/ImportPropertySets] [/DefaultStairWidth=w] [/ImportMaterials] [/SplitSlabsIntoStrata] [/StratumHeight=s]

 

[Parameter]-[パラメータ] [Description]-[説明]
inputfile

入力ファイル:変換される*.ifcファイルへのパス。

outputfile

出力ファイル:変換によって作成されたネットワークを保存する*.inpxファイルへのパス。

IntersectionHeight

交差点の高さ (Viswalkでの変換の開始):交差点の高さ、ネットワークファイルエレメントを障害物として保存する必要があるかどうかを判断するため、Ifcエレメントがインポートされた各レベル(ベースエリアと平行の)上に重ね合わされます。

このパラメータがなければ、デフォルト値は、1.00 mです。

h

交差点の高さ(メートル)。0より大きな10進数

ChordTolerance

円弧許容誤差 (Viswalkでの変換の開始)[chord tolerance]-[円弧許容誤差] の値は、ポリゴン内に追加の角を生成する前の、ポリゴンのエッジと実際の円との最大の差を指定します。このパラメータがなければ、デフォルト値は、10.00 mmです。

c

円弧許容誤差(ミリメートル)、0~1,000の十進数

IfcElements

インポート中に変換されるIfcエレメントのリスト。デフォルトでは、変換に利用できるすべてのエレメントが変換されます。

e

スラブ、壁、窓、柱、カーテンウォール、プレート、階段、斜面など、インポート中に変換されるIfcエレメントリスト(カンマ区切り)

ImportPropertySets

IFCプロパティセットに基づいてユーザー定義属性を作成します。このパラメータがなければ、プロパティセットはインポートされません。

DefaultStairWidth

形状に基づいて幅を指定できない場合の、階段の幅のデフォルト値。このパラメータがなければ、デフォルト値は、2.0 mです。

w

階段の幅のデフォルト値(メートル)、0より大きい十進数

ImportMaterials

インポートされたそれぞれの素材を使用して、インポートされたエレメントに属する表示タイプを作成します。素材はデフォルトでインポートされます。

StratifySlabs

スラブの階層化:合成された歩行者エリアを階層化することで、傾斜付き天井や床をモデリングします。Z軸の異なる複数の歩行者エリアが作成されます。このパラメータがなければ、スラブは階層化されません。

StratumHeight

[StratifySlabs] パラメータが設定された場合:スラブが交差する層の高さを定義します。このパラメータがなければ、デフォルト値は、0.1 mです。

s

層の高さ(メートル)。0より大きな10進数

4.  *.batファイルに目的の変換パラメータを入力します。

5.  *.batファイルを保存します。

任意のタイミングで*.batファイルを実行し、*.ifcファイルの*.inpxネットワークファイルへの変換を開始できます。

6.  *.batファイルをダブルクリックします。

バッチ処理により変換が開始され、*.inpxネットワークファイルが保存されます。

2つのプロジェクト変換の例

2つのプロジェクトが2つの*.inpxファイルに変換されます。

ifc2inpx c:\projects\project1.ifc c:\projects\Viswalk\project1.inpx
ifc2inpx c:\projects\project2.ifc c:\projects\Viswalk\project2.inpx
さまざまな交差の高さが指定されているプロジェクト変換の例

さまざまな交差の高さが指定されている1つのプロジェクトが6個の*.inpxファイルに変換されます。パラメータが指定されない場合はデフォルト値が使用されます。

ifc2inpx c:\projects\projectX.ifc c:\projects\Viswalk\projectX-ISH-01.inpx /IntersectionHeight: 0.1
ifc2inpx c:\projects\projectX.ifc c:\projects\Viswalk\projectX-ISH-05.inpx /IntersectionHeight: 0.5
ifc2inpx c:\projects\projectX.ifc c:\projects\Viswalk\projectX-ISH-10.inpx /IntersectionHeight: 1.0
ifc2inpx c:\projects\projectX.ifc c:\projects\Viswalk\projectX-ISH-15.inpx /IntersectionHeight: 1.5
ifc2inpx c:\projects\projectX.ifc c:\projects\Viswalk\projectX-ISH-20.inpx /IntersectionHeight: 2.0
ifc2inpx c:\projects\projectX.ifc c:\projects\Viswalk\projectX-ISH-25.inpx /IntersectionHeight: 2.5
[fcElements] パラメータを使用したプロジェクト変換の例

上記の例で挙げた6つのプロジェクトファイルにエリアやスロープが含まれている場合は、次のように [fcElements] を使用することができます。

ifc2inpx c:\projects\projectX.ifc c:\projects\Viswalk\projectX-ISH-01.inpx /IntersectionHeight: 0.1
ifc2inpx c:\projects\projectX.ifc c:\projects\Viswalk\projectX-ISH-05.inpx /IntersectionHeight: 0.5 /IfcElements: Walls,Windows,Columns,CurtainWalls,Plates
ifc2inpx c:\projects\projectX.ifc c:\projects\Viswalk\projectX-ISH-10.inpx /IntersectionHeight: 1.0 /IfcElements: Walls,Windows,Columns,CurtainWalls,Plates
ifc2inpx c:\projects\projectX.ifc c:\projects\Viswalk\projectX-ISH-15.inpx /IntersectionHeight: 1.5 /IfcElements: Walls,Windows,Columns,CurtainWalls,Plates
ifc2inpx c:\projects\projectX.ifc c:\projects\Viswalk\projectX-ISH-20.inpx /IntersectionHeight: 2.0 /IfcElements: Walls,Windows,Columns,CurtainWalls,Plates
ifc2inpx c:\projects\projectX.ifc c:\projects\Viswalk\projectX-ISH-25.inpx /IntersectionHeight: 2.5 /IfcElements: Walls,Windows,Columns,CurtainWalls,Plates

この例では、作成した最初の*.inpxファイルには、エリアとスロープのみが含まれます。Viswalk[Read Additionally]-[追加で読み込む] 機能を使用すると、このデータと、他の*.inpxファイルから取得した変換結果を組み合わせることができます。

利用可能なパラメータのリストを表示
  • ►  Windowsのコマンドラインプロンプトに、それ以外のパラメータを付けず、「ifc2inpx」と入力します。

利用可能なパラメータのリストが表示されます。