シナリオマネジメントへのネットワークの配置

警告:  

  • Vissimによって生成されたファイルやディレクトリの名前や構造は変更しないでください。
  • プロジェクトのファイルを別のプロジェクトのディレクトリに保存しないでください。

いずれの場合も、シナリオマネジメントが正しく機能しなくなり、場合によってはデータが失われることがあります。

ネットワークをベースネットワークとしてシナリオマネジメントの下に配置します。他のネットワークはそこから抽出してシナリオとして保存し、追加の変更を行います。ベースネットワークには、モデル化されたネットワークを含めることもできますが、空のままにすることもできます。

1.  目的のネットワークは要件に沿ってモデル化し、*.inpxネットワークファイルとして保存してください。

2.  ネットワークファイルは、プロジェクトやプロジェクトの一部がすでに保存されているディレクトリには保存しないでください。

3.  [File]‐[ファイル] メニューで、[Scenario Management]‐[シナリオマネジメント] > [Place Under Scenario Management]‐[シナリオマネジメント下に配置します] をクリックします。

[Place Under Scenario Management]‐[シナリオマネジメント下に配置します] ウィンドウが開きます。

4.  目的のデータを入力します。

[Element]-[エレメント] [Description]-[説明]

[Project name]-[プロジェクト名]

ベースネットワークと最初のシナリオが保存されるプロジェクト名

[First scenario]-[最初のシナリオ]

ベースネットワークのコピーとしてプロジェクトに保存される最初のシナリオの名前

5.  [OK] で確定します。

ネットワークエディタに、最初のシナリオが表示されます。シナリオが開かれていると、ネットワークエディタ、プロジェクトエクスプローラー、クイックビューなどの、プログラムインターフェイスで選択していないエレメントのタイトルバーやフレームは、青色(デフォルトカラー)ではなく、別のカラー(デフォルトは緑)で表示されるようになりました。

Vissimのタイトルバーには、プロジェクトと最初のシナリオの名前が表示されます。プロジェクトエクスプローラーが開きます (プロジェクトエクスプローラーの使用)*.inpxネットワークファイルがあるディレクトリには、Vissimによってシナリオマネジメント用に次のディレクトリとファイルが作成されます。

警告: これらのディレクトリやファイルには、削除、移動、編集、その他の変更を行わないでください。これらの操作を行うと、シナリオマネジメントが正しく機能しなくなり、場合によってはデータが失われることがあります。

  • [Backups]-[バックアップ]Vissimの内部で使用されます。
  • [Modifications]-[修正]:修正の*.traxモデル転送ファイルが含まれます。
  • [Scenarios]‐[シナリオ]:シナリオをシミュレートし、評価のために直接出力を選択すると、Vissimによって直接出力ファイルが、このディレクトリのサブディレクトリに保存されます。
  • [Temp]-[一時]:バックアップファイルを収容します

評価の直接出力を使用してファイルを生成した場合、これらのファイルはそのままディレクトリに残ります。シナリオマネジメントの下にネットワークファイルを移動させないかぎり、自動的に移動されることはありません。

ネットワークファイルを編集する際には、[Scenario Management]‐[シナリオマネジメント] の下にネットワークファイルを配置する前に、次のファイルをVissimに保存するか、または生成しておくと、シナリオマネジメントの下にネットワークファイルを配置したときに、Vissimによってファイルが自動的に移動されることはありません。

  • コントローラーファイル
  • 固定時間コントローラーファイル *.sigVissim 2021まで)
  • アニメーションファイル*.ani
  • ビデオファイル

評価結果があるネットワークファイル、パスファイル*.way、トリップチェーンファイル*.fct、またはコストファイル*.bewを、 [Scenario Management]‐[シナリオマネジメント] の下に配置すると、これらのファイルは、自動的に作成される[Scenario 1]-[シナリオ1]に割り当てられ、 [Scenarios]‐[シナリオ] ディレクトリの下のそのディレクトリに保存されます。

ネットワークファイルを編集する場合は、結果データベースを作成しておくと、ネットワークファイルをシナリオマネジメントの下に配置する前に、Vissimによってこのデータベースが自動的に [Scenarios]‐[シナリオ] ディレクトリに移動されます。