PTV Vissimの評価とHBSに従った評価の比較

Vissimで取得した評価結果を使用し、HBS（Handbuch für die Bemessung von Straßenverkehrsanlagen、道路インフラ評価のためのマニュアル）に従った評価を実行できます。HBSは、ドイツの道路インフラの合理的建設に適用される規則体系です。

その結果、シミュレーションの結果とHBSに従って分析的に計算されたパラメータの間に体系的な偏差が生じる場合があります。

• HBSの計算は、ある程度抽象化された交通およびノードのモデルに基づきます。Vissimにおけるマイクロスコピックシミュレーションの詳細なモデリングでの可能性と同様、必ずしも局所的な精密さが含まれるわけではありません。
• HBSの評価パラメータは、静的な、つまり長期的な事例（待機時間など）を参照します。これらは、ノードを通過するすべての車両の待機時間の割合を分析的に考慮します。シミュレーション中の記録は、モデリングされた旅行時間の測定または遅れ測定が利用できるセクションに限定されます。HBSの計算による混雑の場合、Vissimでのシミュレーションよりも待機時間の急激な増加が見られます。結果を評価する際には、この点を考慮するようにしてください。

注意: シミュレーションの確率的な性質により、個々のシミュレーションの結果にはランダムな変動が生じます。より信頼性の高い断定は、さまざまなランダムシードによる十分な件数のシミュレーション結果を集約することによってのみ得ることができます。