経路とコストの計算

経路とは、道路ネットワーク内で車両が移動できる一連のエッジのことです。動的配分では、経路は出発地の駐車場から始まり、目的地の駐車場で終わります。出発地の駐車場と目的地の駐車場の間には、通常、異なる経路が複数あることから、Vissimでは、運転手が経路を選択する際に使用する決定方法もモデリングする必要があります。動的配分の経路選択時には、Vissimが、出発地の駐車場から目的地の駐車場までの間にある利用可能な経路の数を特定します。その後、キルヒホッフに準拠した経路選択方法 [Sum of edge travel times]-[エッジ旅行時間の合計][Measured path travel times]-[測定された経路の旅行時間] で経路検索が実行されます。選択の可能性は一連の離散した代替経路で計算される必要があるため、経路選択は離散選択の特殊なケースです。これを実行するために、個々の経路を評価するためのユーティリティー関数と、決定関数が交通配分に定義されます。これら配分は、それぞれの評価に基づくものです。

評価は、予想される旅行時間、旅行距離、すべてのエッジのコストからの標準化されたコストの形式で計算されます。経路の標準化されたコストは、経路を構成するエッジの合計コストと定義されます。

ここでは、

C = 標準化されたコスト

R = 経路

a = R内にあるエッジ