動的経路決定の定義

動的配分によって経路を選択された車両は、その行程にあるすべての静的経路決定を無視します。動的経路決定では、これらの車両に対して新たな経路選択をトリガーすることができます。

動的経路決定の場合、車両は、目的地の駐車場が満車など、ある特定の条件が満たされているかどうかを判断します。この条件が満たされていれば、指定された戦略に従って、新たな駐車場の選択と新たな経路の選択が実行されます。この戦略では、選択に利用できる駐車場も決定されます。

動的経路決定の経路選択では、現在の評価間隔における動的配分の経路選択と同じ、エッジの生成コストが使用されます。

目的地の駐車場選択は、[Cost for path distribution with Kirchhoff]-[キルヒホッフによる経路分布のコスト]セクションの [Cost]-[コスト]タブで、動的配分のパラメータで行った次の設定によって異なります。

  • [Measured path travel times]-[計測経路所要時間] が選択された場合は、目的地の駐車場選択は2回目のシミュレーション実行による経路の標準化されたコストを使用します。最初のシミュレーション実行では、旅行時間に関して利用できるデータが存在しないため、エッジの長さの合計が使用されます。エッジの開始からは、出発地の駐車場の終わりから最初のノードの境界線までの距離が考慮されます。エッジの終了からは、最後のノードの境界線から目的地の駐車場の始まりまでの距離のみが考慮されます。
  • [Sum of edge travel times]-[合計エッジ旅行時間] が選択された場合は、すべてのエッジの長さ全体が使用されます。

動的経路決定では、車両が経路選択セクションを通過すると同時に旅行時間が記録されます。

動的経路決定は、有料ルートを走行する車両にも影響します。車両は有料ルートから離れることができます。

動的経路決定は、メソネットワークノード内で定義してはいけません。

注意: 通過できない駐車場を備えたエッジ上に動的経路決定を配置しないでください。

1.  ネットワークエディターサイドバーで、[Vehicle Routes]-[車両ルート] ボタンをクリックします。

ボタンがハイライト表示されます。ネットワークオブジェクトタイプのバリエーションは、括弧内に表示され、ボタン が表示されます。

2.  [Vehicle Routes]-[車両ルート] ボタンを再度クリックします。

ネットワークオブジェクトタイプのバリエーションのリストボックスが開きます。

3.  エントリー [Dynamic]-[動的] を選択します。

4.  ネットワークエディタで、目的のリンクまたはコネクター内の目的の経路決定セクションの位置を右クリックします。

5.  ショートカットメニューで、[Add New Dynamic Vehicle Routing Decision]-[新規動的車両経路選択を追加]をクリックします。

その位置に赤紫色が表示されます。

6.  属性を編集します (動的経路決定の属性)