通行料金計算モデルの定義
時間間隔ごとの料金モデルを、管理車線に関係として割り当てることができます (管理レーン施設の定義)。
通行料金計算モデルの機能
通行料金を決定する際には、通行料金計算モデルを使用できます。通行料金計算モデルは、管理車線の旅行時間削減と平均速度に応じて、通行料金を決定します。
例:
- 旅行時間削減が5分未満の場合は、通行料金を0にする。
- 旅行時間削減が5分以上15分未満の場合は、通行料金を5にする。
- 旅行時間削減が15分以上で、管象車線の平均速度が80 km/h未満の場合は、通行料金を7にする。
- 旅行時間削減が15分以上で、管象車線の平均速度が80 km/h以上の場合は、通行料金を10にする。
通行料金計算モデルの料金モデル
各通行料金計算モデルには、料金モデルが含まれます。通行料金モデルにより、管理車線設備が通行料金請求額をいつどのように計算するかが決まります。この場合、車両の占有率も考慮されます。
次の占有率が、時間間隔ごとの料金モデルの属性として事前に定義されています。
オキュパンシー率 | [Vehicle occupancy]-[車両の占有率] | [Vehicle occupants]-[車両の占有率] |
---|---|---|
TollSOV |
車両の乗員、または自律走行車が空車の場合、乗員なし |
非自律走行車の運転手 |
TollHOV2 |
占有率2名 |
運転手と乗客1名 |
TollHOV3Plus |
車両占有率3名以上 |
運転手と乗客複数名 |
シミュレーション中は、車両の占有率は車両タイプの占有率から算出されます。
車両の占有率は常に整数となるため、計算には次の条件が有効になります。
- 車両タイプAのオキュパンシー率がToll1であることから、タイプAの車両はすべて乗員者が1名のみということになります。自律走行車が空車の場合、乗員はいません。
- タイプBのオキュパンシー率はToll1.4であることから、タイプBのすべての車両の60%が1人のみ、40%が2人の乗員数となります。
1. メニュー [Traffic]-[交通] から [Toll Pricing Calculation Models]-[通行料金計算モデル] を選択します。
[Toll Pricing Calculation Models]-[通行料金計算モデル] リストが開きます。
2. リストのツールバーで、[Add]-[追加] ボタン をクリックします。
デフォルトデータが入った新しい行が挿入されます。
3. 数値と名前を入力します。
4. リストツールバーの [Relations]-[関係] リストで、[TollPricingCalculationModelElement] をクリックします。
5. 右側のリストのツールバーで、[Add]-[追加] ボタン をクリックします。
デフォルトデータが入った新しい行が挿入されます。
6. 必要な変更を加えます。
[Element]-[エレメント] | [Description]-[説明] |
---|---|
[Position]-[位置] |
リスト内での通行料金計算モデルエレメントの位置 |
TravTmSavFrom, TravTmSavTo |
無料旅行車線と比較した管象車線の旅行時間削減の範囲 |
[Operator]-[演算子] |
通行料金計算モデルのエレメント([travel time saving]-[旅行時間削減] と [average speed]-[平均速度])を、AND または OR を使って算術的につなげます。 |
AvgSpeedFrom, 終点までの平均速度 |
管象車線の平均速度の範囲 |
[Toll]-[通行料金] |
通行料金。固定料金の場合は0.0となり、通行料金は請求されません。ユーザー定義の通行料金計算モデルの場合も、通行料金は0.0となります。 |
|
注意:
|
通行料金の請求額は、3つすべての占有率に対して、管象車線施設ごとに選択した通行料金計算モデルに応じて計算されます。またこれは、次回の更新時間まで有効になります。ネットワーク上の管象車線施設の更新時間は、同一である必要はありません。
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